2026年1月1日より、中国RoHSの主要な支持標準である「電子電気製品中の特定制限物質の含有制限要求(GB/T 26572-2011)」の第1号修正単が正式に施行されました。

今回の改正により、制限対象物質にフタル酸エステル類4種が追加され、合計10物質となりました。これにより、中国RoHSの制限物質はEU RoHS指令(RoHS 2.0)と完全に整合されることになります。また、関連する試験方法標準もGB/T 39560シリーズへと更新されています。

 

改正の主なポイント

  1. 制限対象物質の拡大(6物質から10物質へ)

従来の6物質に加え、以下の4物質が追加されました。各物質の含有許容濃度(重量比)は以下の通りです。

制限対象物質 許容濃度(重量比)
鉛 (Pb) 0.1%以下
水銀 (Hg) 0.1%以下
カドミウム (Cd) 0.1%以下
六価クロム [Cr(VI)] 0.1%以下
ポリ臭化ビフェニル (PBBs) 0.1%以下
ポリ臭化ジフェニルエーテル (PBDEs) 0.1%以下
フタル酸ジ-2-エチルヘキシル (DEHP) 0.1%以下
フタル酸ブチルベンジル (BBP) 0.1%以下
フタル酸ジブチル (DBP) 0.1%以下
フタル酸ジイソブチル (DIBP) 0.1%以下

 

 2. 標識要求(SJ/T 11364-2024)への対応

新たな標識標準「SJ/T 11364-2024」が2026年1月1日より完全実施されます。製品に付随する「有害物質含有表」を、従来の6項目から追加物質を含む10項目に更新し、新標準の仕様に適合させる必要があります。

 

 3. 合格評定(適合性評価)の更新

「合格評定管理目録」に掲載されている製品について、すでに6物質で適合性評価を完了している場合でも、2026年1月1日以降に製造・輸入を継続する製品は、10物質での評価を完了させる必要があります(2027年1月1日までの猶予期間あり)。

 

今後のロードマップ

今回の改正は推奨国家標準(GB/T)の修正ですが、2027年8月1日には、より法的な拘束力が強い強制国家標準「GB 26572-2025」の施行が予定されています。

 

まとめ

中国RoHSの改正により、2026年1月からフタル酸エステル類を含む10物質への対応が実質的に必須となりました。対象となる電子電気製品を中国市場へ供給する事業者は、サプライヤーからの情報収集(調査票の更新)や、試験レポートの再取得、製品ラベル・説明書の改訂を速やかに進めることが求められます。特に2027年8月の強制標準施行を見据え、早期に新基準への適合を確認しておくことが重要です。

 

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