2026年2月4日、欧州化学品庁(ECHA)は、REACH規則に基づく高懸念物質(SVHC)の候補リストに新たに2物質を追加したことを正式に発表しました。これにより、SVHC候補リストに掲載された物質は合計253項目となります。

今回の更新では、汎用的な溶剤であるn-ヘキサンが含まれたほか、神経毒性という新たな基準で特定された物質がある点が注目されます。

 

新たに追加されたSVHC(2物質)

物質名 特定の理由 主な用途例
n-ヘキサン (n-Hexane) 神経毒性による同等の懸念(第57条(f)) 接着剤、洗浄剤、ポリマー加工、塗料等の溶剤
BPAF およびその塩 生殖毒性(第57条(c)) プロセス調整剤、架橋剤

 

n-ヘキサンは、反復暴露による神経毒性が「発がん性や生殖毒性などと同等の懸念がある(ELOC)」と判断され、SVHCに特定されました。神経毒性を主な理由としてSVHCリストに追加されたのは、今回が初めてのケースです。

 

まとめ

欧州REACH規則におけるSVHCリストの更新は、欧州市場に製品を輸出するすべての企業にとって、コンプライアンス上の重要な節目となります。特に今回追加されたn-ヘキサンは、接着剤や洗浄剤、塗料などの溶剤として幅広く使用されている物質です。

欧州市場向けの製品を扱う事業者は、最新のリスト(253物質)に基づき、自社製品や原材料における含有状況を再確認する必要があります。特に0.1%の閾値を超える場合は、SCIP登録や安全情報の提供義務が即座に発生するため、迅速な対応が求められます。

 

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