2025年10月17日、厚生労働省・経済産業省・環境省は、2026年度(令和8年度)の低生産量新規化学物質(LVC)届出スケジュールを公表しました。 申請は化審法(CSCL)第5条第4項に基づき、製造または輸入前に届出が必要であり、今回は年間10回の受付が設定されています 。

 

主なポイント

年間10回の受付体制

受付方法は3種類で、電子申請・光ディスク・書面のいずれかで提出します。

  • 第1回:2026年2月17日~25日(郵送は20日締切)
  • 第2回:4月16日~22日
  • 第3回:5月14日~20日(第3条第1項に基づく届出分のみ受付)
  • 第4~10回:6月以降、順次受付予定(8月以降の日程は2026年6月に発表)

※確認通知書は各受付終了から約1か月後に発行されます。

GビズIDへの切り替え(2026年7月~)

これまでの電子申出で使用していた「申出者コード」は廃止され、2026年7月以降は「GビズID」を利用します。

  • 再利用・リペア目的の中古衣料・履物
  • 個人用防護具(PPE)で、化学・生物・高温防護など用途にPFASが不可欠なもの
  • 医療機器および体外診断機器
  • 輸送中の貨物で、デンマーク市場には販売されないもの

システム移動による一時停止

デジタル庁が提供する新基盤「GSS(Government Solution Service)」への移行作業に伴い、 2026年6〜7月は電子受付および確認通知発行が一時停止されます 。 第4回・第5回受付は統合される可能性があるため、スケジュールには注意が必要です。

提出前の注意事項

  • 電子申請では最新バージョン(ver7.03)のシステムを使用
  • 通信障害や期限超過を防ぐため、締切の1〜2日前の申請を推奨
  • 光ディスク・書面申請は書留郵送(消印有効)で提出
  • 製造・輸入は、原則として確認通知書受領後に開始可能(第1回のみ4月1日以降)

 

まとめ

2026年度の低生産量新規化学物質届出は、以下の大きいな特徴あります:

  • 年間10回のスケジュール運用
  • GビズID導入によるシステム刷新
  • 分析データの信頼性確保と早期準備

企業は、分析データの整備・試験報告書の更新・電子申請手続きの見直しを並行して進め、効率的な届出と確実な法令遵守を目指す必要があります。

 

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