2025年8月8日、ブラジル国家環境審議会(CONAMA)は、EU RoHSに類似した電気・電子機器における有害物質制限規制案を公表し、8月11日〜9月24日意見募集を行われました。

 

規制の概要

対象範囲

  • 家電、IT機器、照明、医療機器など、ブラジルで販売されるすべての電気電子機器
  • 除外:国防・宇宙分野、大型産業機器、車両、太陽光モジュール、研究開発用設備など

規制物質と濃度基準

EU RoHS 2.0と同様に「均質材料」ベースで制限値を設定:

  • 鉛、Hg、水銀、六価クロム、PBB、PBDE、フタル酸類4種(DEHP, BBP, DBP, DIBP):0.1%
  • カドミウム:0.01%

適用期限

  • 臭素系難燃剤(PBB, PBDE):施行直後から適用
  • 水銀:施行180日後
  • カドミウム、六価クロム、鉛:3年後
  • フタル酸類:4年後

登録と自主宣言

  • 新たに国家登録システムを設置
  • 製造業者・輸入業者は製品登録と適合自主宣言を提出
  • 登録情報には製品ID、製造者情報、適合証明を含める

義務と責任

  • 製造・輸入・流通・販売業者は適合性を確保し、記録を生産終了から5年間保存
  • 不適合が判明した場合は即時に当局へ報告し、販売停止やリコールを実施

ラベル表示

  • 製品には型番、製造者情報、リサイクルマークを明示

 

 

まとめ

ブラジルRoHS案は、今後の電気電子製品に対し厳しい化学物質管理を求める内容です。 企業は、規制施行に備え、分析データに基づく適合確認と記録整備を早急に進める必要があります。

 

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