2025年7月23日、ミネソタ州汚染管理局(MPCA)は、PFAS製品報告の期限を2026年7月1日まで延長すると発表しました。これは、意図的にPFASを含む製品に関する情報を企業が州へ報告する義務に関するものです。
さらに、同年6月に可決されたSF3法案では以下の見直しが行われました:
- 電子部品または内部部品にのみPFASを含む製品は、2025年の禁止対象から除外
- 一部の子ども用乗用車も「青少年製品」から除外
規制スケジュールと要件まとめ
施行日 | 対象製品 | 主な内容 |
2025年1月1日 | カーペット、調理器具、化粧品、生理用品、青少年向け製品など11カテゴリ | PFASを意図的に添加した製品の販売・流通を禁止(電子部品等の内部使用は除外) |
2026年7月1日 | PFASを意図的に添加したすべての製品 | メーカーは、成分・用途などの詳細情報を報告書としてMPCAに提出 |
2032年1月1日 | 同上 | PFAS含有製品の全面禁止(ただし、現時点で代替不可能な使用「CUU」は除外) |
※適用除外:連邦法で管理される製品、中古品、食品包装、消防用フォームなど
規制強化の背景と企業への影響
これらの措置は、PFAS規制「Amara’s Law」を補完し、より広範な製品管理と情報開示を求める内容です。 報告期限の延長は、企業にとってサプライチェーン調査と対応準備の猶予となる一方で、最終的な全面禁止(2032年)に向けた方向性は維持されています。
企業が今すぐ取るべき4つの対策
- 製品・サプライチェーンの見直し
意図的にPFASが使われていないか徹底確認し、早期に対応準備を。 - 暴露リスクの評価
表面処理、包装材など、消費者が接触する部分のPFAS使用有無を優先的にチェック。 - 報告準備の開始
延長後の報告期限(2026年7月)に向け、データ収集・整理を前倒しで進める。 - 代替品の開発投資
PFASフリー製品への転換は、2032年以降の競争優位を生む鍵に。
まとめ
ミネソタ州は「PFAS供給源の遮断」に向けて着実に規制を強化しています。報告猶予はありますが、企業には今こそ戦略的な行動が求められます。
持続可能な市場競争力を維持するため、積極的なコンプライアンス対応と代替技術への移行が不可欠です。
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