2025年6月18日、韓国MFDSは「食品等の暫定基準及び規格認定基準」の改正案(公示2025-277号)を公開しました。目的は、国際データの活用や段階的な毒性試験の導入により、新規添加物の承認を迅速化することです。

 

主な改善ポイント

    1. 国際データの活用
      JECFA(FAO/WHO)などの国際評価報告が、毒性データとして正式に認められます。

    2. 段階的な毒性試験とリスク別対応

      添加物の種類により求められる試験が緩和されます。

      • 一般添加物:90日毒性・遺伝毒性 → 必要に応じて追加試験

      • 酵素製剤:アレルギー性を含む毒性データ提出

      • 香料類:毒性データ+化学構造分類(合成香料)

    3. 試験免除の拡大

      以下のケースでは毒性試験が免除されます。

      • 承認済み添加物と構造がほぼ同じ

      • 異性体で実質的に同等と証明できる場合

      ご注意:遺伝子組換え由来の添加物は、安全性評価が引き続き必要です。

    4. 変更申請の対象拡大と迅速化

    • 配合の変更も一部許容され、14日以内で審査完了
    • 従来は商品名や申請者名変更など軽微なものに限られていた

 

海外企業への影響

この改正は2025年8月18日まで意見公募中です。

韓国は新規食品添加物の事前承認が必要な国の一つで、今回の改正により、試験コストと期間が短縮され、市場参入がしやすくなると期待されています。

 

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