2026年1月21日、中国の応急管理部(MEM)は、工業情報化部、公安部、生態環境部などの部門と連名で、既存の「危険化学品目録(Catalog of Hazardous Chemicals)」に新たに5つの化学物質を追加する案を公表しました。

今回の追加は、近年の経済発展に伴い登場した新しい化学物質のうち、健康や環境へのリスクが高いものを厳格な管理下に置くことを目的としています。

 

追加が提案されている5物質

目録への追加が提案されている物質は以下の通りです。

製品名 別名 CAS番号
3-クロロプロピン  塩化プロパルギル 624-65-7
2-ヨードキシ安息香酸  ー 61717-82-6
2-ジアゾアセト酢酸4-ニトロベンジル   ー  82551-63-1
メタンスルホニルアジド  ー 1516-70-7
3-メチル-2-ニトロ安息香酸 2-ニトロ-m-トルイル酸等  5437-38-7

 

規制上の要請事項と今後のスケジュール

これらの物質が正式に「危険化学品目録」に追加された場合、当該物質の製造、保管、使用、販売、または輸送に従事する企業には、以下の対応が義務付けられます。

  • 危険化学品の登記(登録)
  • 関連する安全許可証(ライセンス)の申請・取得
  • 安全対策の実施: 専門設備の設置や保護具の配備など、リスクを源流から防ぐための措置

今後のスケジュール:

  • 意見公募期間: 2026年2月21日まで
  • 施行日: 現時点では未定(意見公募の結果を受けて正式な公告が行われます)

 

まとめ

中国の「危険化学品目録」への追加は、対象物質を取り扱う企業にとって、法規制対応のコストや実務に直結する重要な変更です。対象物質は化学反応性が高いものや爆発のリスクがあるものが多く、安全管理の強化が求められています。

これら5物質を中国国内で製造・流通、あるいは中国へ輸出している企業は、今後の正式な公告を注視するとともに、登記義務やラベル・SDSの更新といったコンプライアンス対応の準備を検討し始める必要があります。

 

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