2025年12月25日、化学物質の分類および有害性情報伝達(ラベル・SDS)に関する日本産業規格(JIS)である「JIS Z 7252」および「JIS Z 7253」が改正されました。
今回の改正は、国連の「化学品の分類および表示に関する世界調和システム(GHS)」の第9改訂版(2021年)との整合性を図るためのものです。これにより、日本の化学物質管理システムは、より最新の国際基準に合致した運用へと移行します。
改正の主な内容
JIS Z 7252:2025(GHSに基づく化学品の分類方法)
物理化学的危険性、健康有害性、および環境有害性の分類基準が更新されました。
- 分類に用いる情報の優先順位や判定手順の明確化
- 混合物の分類におけるブリッジング原則(架け橋原理)の更なる具体化
- 最新の試験データや知見を反映した判定基準の更新
JIS Z 7253:2025(GHSに基づく化学品の危険有害性情報の伝達方法)
ラベル表示、作業場内での表示、および安全データシート(SDS)の作成ルールが更新されました。
- ラベルに記載すべき事項および判定手順の見直し
- SDSの構成および各項目の記載内容の具体化
- GHS第9改訂版に沿った注意書きの修正・追加
施行日と経過措置(猶予期間)
今回の改正では、企業の対応準備期間を確保するため、約5年間の経過措置期間が設けられています。
- 新規格の施行日: 2025年12月25日
- 経過措置期間: 2030年12月24日まで
- 完全義務化(予定): 2030年12月25日
この期間中(2030年12月24日まで)は、現行の「JIS Z 7252:2019」および「JIS Z 7253:2019」に基づく分類、ラベル、SDSの作成も引き続き認められます。
まとめ
今回のJIS改正により、国内のGHS対応は国連第9改訂版へと移行し、国際的な化学物質管理との親和性がさらに高まることとなります。経過措置期間として5年間の猶予が設定されていますが、製品数が多い企業やグローバルに展開する企業にとっては、全製品の再分類およびSDSの改訂には相応の時間を要することが予想されます。
2030年末の完全移行に向けて、サプライチェーン内での情報伝達の正確性を維持しつつ、計画的なアップデートを進めることが推奨されます。
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