2026年6月2日、欧州化学品庁(ECHA)は、REACH規則およびバイオサイド製品規則(BPR)に基づく化学物質のリスク評価と報告を支援する新しい「Chesarプラットフォーム(Chesar Platform)」を公開し、ECHAクラウドサービス上で利用可能にしたと発表しました。
今回の新システム導入により、長年使用されてきた評価ツールの統合と近代化が図られます。
発表内容
新プラットフォームは、これまで個別に運用されていた以下のツールを1つの最新環境へ統合するもので、今後段階的に旧システムから移行・廃止されます。
- 従来の「Chesar」および「EUSES 2.2.0」
- ECHAがExcelベースで提供していたバイオサイド(防腐剤・殺虫剤など)向けの計算ツール
新プラットフォームでは、REACHとバイオサイド製品の両方で評価方法が統一され、最新の暴露評価モデルが組み込まれました。
- 効率的なデータ連携: 国際的な化学品データベース「IUCLID」の情報と同期させることで、計算結果の反映や報告書の自動生成・更新が非常にスムーズになります。
- REACHユーザー向け: 化学物質安全性評価(CSA)、化学物質安全性報告書(CSR)、および安全データシート(SDS)記載の暴露シナリオ作成をサポートします。
- バイオサイドユーザー向け: 単一物質の環境暴露やリスク評価、評価報告書の作成をサポートします。
これまでの旧「Chesar 3」は、ユーザーが新システムへ慣れるための猶予期間として、今後約1年間維持される予定です。
まとめ
ECHAの新しいChesarプラットフォームの公開は、欧州REACHやBPR(バイオサイド製品規則)に基づく登録業務を行う実務担当者にとって重要なシステム変更となります。
旧システムのサポートは今後1年間継続されますが、過去の膨大な評価データの移行や新しい操作への適応には一定の時間を要します。特に登録物質数が多い企業や、複雑な暴露シナリオを扱う企業においては、今後の登録更新や新規申請を円滑に進めるため、早期の移行計画の策定と新プラットフォームの活用準備を進めることが推奨されます。
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