2026年2月2日、欧州化学品庁(ECHA)は、REACH規則の認可リスト(附属書XIV)に新たに4つの高懸念物質(SVHC)を追加する「第13次認可勧告」のドラフトを公表しました。
これら4物質は、現在すでにSVHC(認可候補物質リスト)に収載されていますが、認可リストへ格上げされることで、将来的に欧州域内での使用がより厳格に制限されることになります。
追加が提案された4物質と主な用途
| 物質名(略称) | 特徴・有害性 | 主な用途例 |
| Bumetrizole (UV-326) | vPvB(高残留性・高蓄積性) | プラスチック、ゴム、塗料、接着剤、洗浄剤、インク等の添加剤(UV吸収剤) |
| UV-329 | vPvB(高残留性・高蓄積性) | プラスチック、ゴム、塗料等の添加剤(UV吸収剤) |
| リン酸トリフェニル (TPhP) | 内分泌攪乱特性 | プラスチック、接着剤、塗料の添加剤(難燃剤、可塑剤) |
| 特定のアミノケトン系物質 | 生殖毒性 | インク、トナー、塗料等の添加剤(光開始剤) |
ECHAは今回の提案についてパブリックコンサルテーションを実施し、関係者から2026年5月2日までに意見を募集しています。
認可リストに追加されると、各物質に「日没日(Sunset Date)」が設定されます。この日以降、欧州域内で当該物質を使用・上市するためには、欧州委員会から個別に認可を受ける必要があり、実質的には代替物質への切り替えを促す強力な規制となります。
まとめ
今回の勧告には、プラスチックや塗料の耐久性を高めるUV吸収剤として汎用されているUV-326およびUV-329が含まれています。これらの物質を欧州市場向けの製品に使用している企業は、今後の規制動向を注視する必要があります。
特に意見公募の期間中(2026年5月2日まで)は、用途の代替可能性や社会経済的な影響について情報を提出する貴重な機会となります。欧州ビジネスを展開する事業者は、サプライチェーンと連携し、対象物質の使用状況の把握と代替案の検討を加速させることが推奨されます。
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